このごろの音楽は…  マスター  2003-08-08 16:05:00  No.38

 このごろの音楽はという感じで「いいのがない。」「内容がない。」「浅い。」「感動できない。」なんて言う人が居る。次にくる言葉は「以前は…」「僕らの若い頃は…」に始まり、「このごろの若い人は…」という形で話が続いていく。そういう言い方をするのは中高年や団塊の世代に多いんじゃないかと思うかもしれないがそうとも限らない。中にはけっこう若いのにそういう言い方をする人も居る。要するにこれは偏見だ。まともに受け取るような話じゃない。単なる発散型のしゃべりだ。けど、何か耳につく。
 だいたいこういった高みの見物気分の言い回しは、ワイドショーの評論家みたいで何かうさんくさい。例えば、援交とか児童売春とかで「最近の女子小中生は何を考えてるのかわからない。末恐ろしい。」なんて話をおっさん評論家が言ってたが、それはちがうでしょ。買うおっさんがいっぱい居るからやるんだ。とんでもないおっさんがそこらにうようよいるから商談が成立する。市場になってるってことがグロテスクだ。自分の属している世代や集団のことを悪く思いたくない気持ちはわかるけど、どう考えてもわけのわからん子供よりわけのわからんおっさんの方が多い。自分と傾向の違う人を悪いと決めつけて安心するのは自由だけど、自分はまともなのかどうかって自分に目を向けることができてなかったら頭がおかしくなるし、誰からも相手にされなくなると思う。
 ちょっと前の日曜日に、北川先生(いるか喫茶の前のお医者さん)と北山界隈にある喫茶店へコーヒーを飲みに行った。自転車で3軒くらい回った。正直言って、これはうちが負けてるなと思えたコーヒーはなかった。僕は、「これは抽出オーバーだ。」とか「これは焙煎してから日がたってる。」なんて酷評してた。北川先生は笑って聞いておられたが、僕の頭はかなりおかしくなってるようだ。現にどの茶店もいるか喫茶よりコーヒーが高いのに繁盛してるじゃないですか。自分で立てたコーヒーの味を自分できちんと評価できない今の状態ではいるか喫茶は衰退していく。
 いるか喫茶は来週1週間休ませてもらいますがその間におかしくなった頭をある程度まともにしたいと思う。


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