いるか喫茶のBGMについて  マスター  2001-10-04 09:00:00  No.3

バックストリートボーイズが流れたかと思えば次の曲はショパンのノクターン。コルトレーンのサックスがうたいだした後に何故か坂本九。支離滅裂のようでいて妙に違和感がない。一貫しているのはどれもゆっくりしたいい曲。クラッシック、ポップ、フォーク、カントリー、ロック、ジャズ、レゲエ、ラテン、ケルト、ラップ、ヒップホップ、テクノ、ブレイクビーツ…などというジャンル分けは便宜上のもの。マニアにまかしとけばいい。いいものはいい。理屈は不要。ややこしい流儀みたいなものや歴史みたいなものや思想みたいなもんがあろうとなかろうとそんなことはどうでもいい。いい曲は無条件にいいのだ。人を好きになるのと同じ。どこまでもきれいなメロディーライン、ひたれるヴォーカル、イメージを喚起させる歌詞、渇きを潤すような演奏、ドラマの挿入歌のように状況と感情に呼応するアレンジ、鳥肌が立つほどかっこいいアドリブ、忘れていた遠い昔の香りがあたりにたちこめるような曲調。そんなのが流れてくればジャンルがあわないからと言って耳をふさぐことはない。澄みきった流れに魂をひたらせるような音楽は古今東西良い。例えばオペラ以外は音楽じゃないってこだわってる人が居てもいい。カントリーしか聴かないという人が居てもいい。個性を主張するのは気分が良ければ自由。ただし、ポピュリズムに流されてないよって格好をつけてるだけならそれは妙な消耗だし、逆にコンプレックスあるんじゃない?って疑いたくなる。最も始末に悪いのは独善的な個性の押し売りで全てを一色に塗りこめる事。○○○○大統領みたいで良くない。主張が強いか内に秘めるかの違いはあっても個性は誰にでも当たり前にそなわってる。誰だってOnly One なのだから。言うまでもないことだけど。コーヒーひとつとってもホットであろうがアイスであろうが、ストレートであろうがブレンドであろうが、ブラックであろうがフレッシュや砂糖を入れようが、アメリカンスタイルであろうがヨーロピアンスタイルであろうが茶道じゃあるまいし裏も表も王道も邪道も何もない。気分が良けりゃそれでいい。ジャンルにこだわりのないゆっくりした音楽の音楽喫茶、それがいるか喫茶。
ピッタリくればそれがBestだけど音楽となればピッタリくるかどうかはとてもプライベートな条件をはらんでいて人それぞれ千差万別。限られた曲数でBGMを構成するとなれば結局のところ僕の独断と偏見になってしまいます。でも、できるだけ多くの人にピッタリくるようにということを考えれば、ゆっくりした曲ならいいんじゃないでしょうか。ただし、癒し系はちょっと遠慮したい。眠くなるので。もちろん発散系は別の場所の方がいいと思う。そんなふうに選んだいるか喫茶のひたり系BGM。ライブラリーは今のところ2千曲程度です。その中で、もし今あなたがこれにひたりたいという曲があれば是非リクエストしてください。どのような個人的な理由でリクエストされたとしてもその曲は、いるか喫茶にとってBestです。


- 365 image bbs Ver1.01 -