歌は終わりぬ マスター 2005-02-07 21:43:00 No.226
今から20年ほども前だろうか、村上春樹の「風の歌を聴け」→「1973年のピンボール」→「羊をめぐる冒険」と読み進んでいった。「歌は終わりぬ」という節は「羊をめぐる冒険」の第5章にある。20代が幕を閉じようとしているときのことを著したこの文章はとても味わい深い。3代めのジェイズ・バーに来た僕がジェイとの会話の中でこんなことを言う。(次の行は引用)
「歌は終った。しかしメロディーはまだ鳴り響いている」
確かに気障だとは思うけど上手いことを言うと思う。20代の幕引きというのはこのように行われるのだ。メロディーはいつまでも消えそうでも消えずに鳴り響き続ける。
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