Re: 実在するいるかホテル  マスター  2003-12-20 16:59:00  No.98

 やし子さん、珍しい色のポインセチアをありがとうございました。ところで、いるかホテルさんの名前の由来ですが、知らなかったです。もう一度じっくり、実在のいるかホテルさんのホームページを拝見しますね。年明けの流氷ダイビングというのも是非やし子さんにやってもらいたい。レポートが楽しみです。
 僕のイメージからすれば、小説のいるかホテルは、たいした特徴のない街中にあって、時代に置き去りにされたようなさびれたホテルで、他の客が全く居ないがらんとしたロビーがあって、暇そうで実直な支配人が居て、壊れかけたエレベーターに乗ると古い図書館の書庫のようなわけのわからない部屋のある階に着いて、マニアックで偏屈な羊博士が住んでいる…そんなふうに思っていたので、実在のいるかホテルさんのホームページのTOPのあたりだけ見て、「ロビーがない云々」と書いてあったから、これは違うな。と思ってしまったわけです。全く失礼しました。
 いるか喫茶はというと実は、いるか喫茶という名前を付けるときにかなりもめたんです。「何それ。Café Dolphinならわかるけど。」というような意見が多かった。僕としては「がらんとした」「暇そうな」=「長居」ということと、中学校の理科準備室のようなある種の「マニアックな」ということが店を形容するに必要不可欠なキーワードになっていたので、決してドルフィンホテルじゃなくて、いるかホテルのイメージでありたかったわけです。オシャレじゃないしユミヨシさんのようなウェイトレスも居るわけないし。
 まあそんなわけで実在のいるかホテルさんといるか喫茶の名前の由来は同じように村上春樹さんの作品ですけど路線がかなり違うように思うんです。僕の場合、いるか喫茶という名前に自己満足してます。自分だけで楽しんでいるという感じです。いるか喫茶に来るお客さんが「羊をめぐる冒険」を読んでようがいまいがそんなことはお客さんの勝手であって多分どうでもいいたぐいの事です。でも、実在のいるかホテルさんはその辺は微妙ですね。「皆様もぜひ村上春樹さんの小説やエッセーを読み、そしてイルカに会いに来てください。」と言っておられるわけですから。イルカグッズやイルカの写真も一杯あるってことですし。因みに、いるか喫茶にあるイルカに関係するものは、トイレにあるラッセンのロノのコピーだけです。別に特にイルカが好きなわけじゃないんで申しわけ程度に置いてるって感じです。あと、そういえばイルカっていう人の曲がBGMで流れることもあります。
 多分イルカやイクラや流氷ダイビングが好きな人は実在のいるかホテルがおすすめです。がらんとした長居できそうな雰囲気が好きな人はいるか喫茶がおすすめです。


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