スタンダード(ものさし)  マスター  2005-06-14 18:10:00  No.314

月曜日のことである。
「グリーンカレーが食べたい。」と妻が言った。
良い考えだ。夏みたいに暑いし辛いものが食べたかった。
ネットで少し探したら近くに「shizuku (しずく)」という店があった。

http://tabelog.com/kyoto/A2603/A260302/26003764/

御影通りから疎水沿いに京大農学部のグラウンドをこえて平和な散歩道を行く。
昔から慣れ親しんだ道なのだがshizukuには行ったことがなかった。
志賀街道のちょっと手前にその店があった。

我々は、入り口の横の外に向かった席に座り、グリーンカレーとビールを注文した。
机も椅子も飾りつけも何につけても手作りの温かみがあってすぐになじめる。
何人かのお客さんも、もちろんお店の人もみんながこの受容的な場にとけこんでいて違和感がない。
グリーンカレーも刺激的ではなかったが間違いなくこの店にしかないものだ。
BGMは主張しない音量で、たまたまだと思うがずっとビートルズだった。

こういう店に入ると、きちんとした「ものさし」を感じる。
その店の矛盾のない一貫した標準というものの存在がわかる。
そのスタンダードを愛する人々がごく自然に集まってきているように見える。
さりげなくなされていることだが、最も大切にしたいことだ。

「ものさし」が狂っていたり単位がわからない店もあるのだが、
irukakiss@BARはirukakiss@BARの正確な「ものさし」を持ち続けたい。


- 365 image bbs Ver1.01 -