サイドカー   ¥400       

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ベース : ブランデー
グラス : カクテルグラス
飲み切るべき時間 : ショート
炭酸 : なし
普遍性? : スタンダード
味の傾向 : 柑橘系,フルーティー,酸味系
甘さ : さっぱり
色の傾向 : 黄,オレンジ,濁っている
作り方 : シェーク
度数 : 24度(高い)
その他 : 定番・有名,物語がある
時と場合 : どんな時もOK,いつの季節でもOK
何か特別な状況 : としては、特別な事情なんて気にしないで飲めばいいように思われる。
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  コメント  
第一次世界大戦の時に、ドイツ軍に追われたフランスの将校がサイドカーに乗って退却中、
自国の領土に入った瞬間サイドカーに持ち込んだ有り合わせの酒とレモンを混ぜて飲んだのが始まりといわれる。
けどこの話はどうでしょうね。有り合わせでキュラソーがあるのか?

僕としては、第1次世界大戦よりも少し後の1930年頃にちゃんとしたサイドカーができたと思っている。
このカクテルによって、スピリッツの分量2に対して、甘味・香りのキュラソーが1、酸味のレモンジュース1という、
ショートカクテルの基本スタイルの一つが確立されたといってもよい。
パリのハリーズ・ニューヨーク・バーのオーナー・バーテンダーのハリー・マッケルホーンが
彼自身が創作したホワイトレディーをアレンジしてブランデーベースで作ったのがちゃんとしたサイドカーの最初。
常連客の中に、サイドカーに乗ってやって来る人が居て、その人がいつも注文した事からこういう名前になったらしい。
当時は飲酒運転の取締りがあまりきつくなかったようだ。

ハリー・マッケルホーンという人は、ホワイトレディーの創作者であり、
彼こそがスピリッツ:キュラソー:レモンジュース=2:1:1という定番比率を確立した人であると僕は理解している。
この定番比率は、今もショートのスタンダードカクテルの基本となっている。
星の数ほどあるオリジナルカクテルも、この流れを汲んだものが非常に多い。
アルコールの強さと、酸味と甘味のバランスが人類の味覚に普遍的にぴったりしているのだ。
しかし、時代の流行や個人の好みで2:1:1は、4:1:1ぐらいまでの幅を持たせてよい。
実際、XYZはそのぐらいで作るのが最近の主流だと思う。

因みにジンベースがホワイトレディー、ウォッカベースがバラライカ、
ラムベースがエックスワイジー、テキーラベースがマルガリータということになる。
どれも、定番中の定番となっているスタンダードカクテルである。

  レシピ  
ブランデー30cc
ホワイトキュラソー(コアントロー)15cc
レモンジュース15cc
以上をシェークして冷えたカクテルグラスに注ぐ。